建築家鈴木弘二｜仙台のこだわり住宅

「人と生活と空間」が溶け合い、完成する住まい

過度な装飾や複雑なデザインは不要――。「H4プロジェクト」を創生から支える建築家、鈴木弘二は常にこの姿勢を崩さない。
彼の作品の多くは、あたかも空間から決然と切り出されたかのような直線的フォルムを有する。「無駄を排した」「シンプル」多くの評論がそう表現しようとする。しかし、無機質ともいえる直線的佇まいが、なぜこうも優しく、可愛らしく――人間的に感じられるのか。
その答えは、彼と１時間も話をすれば十分に理解できる。住まう方々を知ろうとする姿勢。夢や憧れを理解しようとする心。そして、その先にこそ豊かな毎日が育まれるという確信。“住まいは、住まう方々の毎日が息づき、初めて完成する”
彼が生み出す住まいは、いずれも設計の段階からすでに施主やその家族、そしてその幸せな毎日が織り込まれているのではないか。そう考えると、彼の作品に感じられる人間的な優しさがすんなりと胸に落ちてくる。華美な装飾を追うのではなく。空間的技巧にとらわれるのでもなく。
確実な基本性能の上に「人と生活と空間」が一つに溶け合い、形となる住まい。それが建築家・鈴木弘二の住まいなのである。